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ツール・ド・しまなみ 2日目 大三島~亀老山展望公園ステージ [しまなみ海道]

「多々羅しまなみ公園」で水分補給をしたので、生き返ったように次の目的地へとペダルを廻す。

大三島の「しまなみ海道」はそれほど距離はない。
すぐに伯方島へと渡る海道唯一のアーチ型橋梁、大三島橋が姿を見せた。
渡った伯方島では、見覚えのある造船所(しまなみ造船株式会社)が、出迎えてくれる。

しまなみ20.jpg

これはこの日の夜のニュースで知ったことだが、自分が伯方島に入った頃、気温がピークに達したようだ。
30度越えの真夏日。をいをい…5月のまだ4日だぜ?
どんなにグチをこぼしても陽が陰る訳もなく、いくら空気が爽やかでも降り注ぐ太陽光線はジリジリと肌を焼く。
げんなりと周囲を見渡すと、左前方にローソンが目に入った。
軒下で涼んでいるチュレステカラーのミニベロが「休んでいけば~」と誘っているような気がして、Pinarelloをビアンキの隣に停める。
さっき休んだばかりだけど、別に先を急ぐ旅でもないしね~(苦笑)

ついでにここで昼メシでも買って行くかとヘルメットを脱いでいるところに、ビアンキのオーナー氏が買い物を済ませて戻って来た。
「こんちは」代わりに、「暑いっすね~」とご挨拶。
ビアンキのオーナー氏も半袖のTシャツに短パン姿、腕と脚が真っ赤になっててかなりキツそう。
「日射病気味で、少し頭がボ~っとするんです」と怖いことを言う。
氏も自分と同じく今朝、尾道を出発し、目的地は今治なのだが、その今治での宿がまだ手配出来ていないのだそうだ。
一人なので、どうにでもなると出てきたらしい。(ビアンキ氏は実に「旅」という行為の本質を理解している。)
すでに今治までは全行程の半分を過ぎているので、小まめに休みながら走って下さいねとお願いし、「お気をつけて!」とビアンキ氏を見送った。

その後、昼食のパンと飲み物、10秒チャージ2時間キープのウィダーinゼリーを購入して出発。
ローソンから数百メートルで、たちまち「マリンオアシス伯方」に到着する^^;
時間も丁度いいのか、駐車場や公園内には沢山の自転車が並んでいて、皆、一休みといった風情だ。
中には上半身裸で寝そべって、甲羅干しをしている猛者もいる。

しまなみ21.jpg

面白いことに、ここでは車より自転車の数が圧倒的に多い。やっぱり、こうでなくっちゃ!
自転車で「しまなみ海道」を走りたくて観光客が集まる。
人は安心して、気持ちよく自転車で走れる場所があれば、そこでは車よりも自転車に乗るのである。
これは真理だ。

…をっと、話が脇に逸れてしまった。

ここのところちょくちょく休み過ぎているので、昼食はなるべく短く摂るように心がける。
それでも20分くらいは休んだだろうか、まだオープン前のシャワーハウスのトイレで用を済ませ再び走り出す。

大三島と同じように、この伯方島も次の橋まで、それほど距離は離れていない。
すぐに自転車道の橋の案内板が見えて来た。
伯方・大島大橋は海峡の真ん中に浮かぶ小島を境に、二つの型式の橋に分かれている。
3径間連続鋼箱桁橋の伯方橋と、単径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋の大島大橋(難しい型式名はググってみただけさっ^^;)…とはいえ、通行料金は二つまとめて50円なので心配はご無用。

ところで、伯方島と大島の間は、小島があることも影響してか、潮が複雑に流れているのかも知れない。
前に来た時も見たのだが、ここでも川のように海が流れているところを目撃した。
なぜだか分からないのだけど、何回見てもこの光景は妙に興味を引く。
どうやら海というと波が打ちよせては曳くを繰り返すイメージが、半ば常識となって自分の脳内に刷り込まれているようだ。
ところが潮の高低の差で海面が川のように流れるという現実が、その常識に反する光景なので、ひどく奇異かつ新鮮なものに写るのだろう。

10分ほど飽きずに眺めていただろうか、いつまでもキリがないので諦めて先に進むことにする。
伯方・大島大橋へのアプローチは、恐らく感じるほどは登っていないはずだが、暑さで削られた体力には、そのそれほどではない傾斜が意外と堪える。
こんな時には焦らずにギアを落として、脚を廻すことだけを考えるのが一番だ。
橋の上は相変わらず爽やかな風が吹いていて、しばしの間、汗まみれの自分を忘れさせてくれる。

伯方・大島大橋を渡りきると、いよいよ来島海峡大橋のある大島に入る。
ここでは本日のメインイベント中のメインイベント、亀老山展望公園へのヒルクライムが待っている。
4年前バイクで登った時でさえ、きつい傾斜だと思った坂道を、これから自力だけで登らなくてはいけない。
装備も含めて70kgの質量が得る位置エネルギー分を、先に自分の身体で仮払いする訳だ。

気は進まないが、それでもやはり登らずにはいられない。
なぜならば展望台からの最高な眺めが、鮮明に記憶に残っているからだ。
ここを自分だけの力で登ったら、見える景色は同じでも、得ることの出来る感動は4年前と比べ物にもならないだろう。
キツイのは分かっていて、それでもここを外さずに登る理由は、そんな単純な動機にあった。

その亀老山展望公園へは来島海峡大橋の直前で左に折れる。
すぐに登りになるが、本当の登坂になればこんなものではない。
しかしややこしいのは「亀老山展望公園800m」とか書かれた案内標識だ。
これをこのまま鵜呑みにすると、つまりは「亀老山展望公園(への登坂開始まで)800m」という現実が重くのしかかる。

そんないい加減な案内にがっくりしたところで、本格的なヒルクライムに突入する。
後で調べたところによると、この亀老山展望公園(標高307.8m)へのヒルクライムコースは全長3.7キロ、平均斜度は8%を越えるのだそうだ。(8%よりもっとあったような気もするけど…)
これを事前に調べておかなかったことが、自分的には大きなミスだった。

とにかくコースの距離も傾斜も分らぬままに、ただ4年前、オートバイで登った記憶だけを頼りに自転車で登り始める。
背負ったディバック(約5kg)が重たく感じる、肩に食い込む。

途中、明らかにダンシングでないと登れないくらいの斜度が何度かある。
追い抜いて行く車も1速か2速だろう、エンジンが唸っているが、こっちの心臓はもっと唸って悲鳴を上げている。
とにかくファイナルローで踏み続ける。いやぁぁ、コンパクトで良かったよぉぉぉぉぉ(T_T)
そんな横を車や観光バスが何台も追い抜いて行く。
きっと車内では「自転車で登ってる物好きがいるよ、バカだなぁ」とか言われているんだろうなぁ、コンチクショ~っっ!(苦しさに起因する被害妄想だ^^;)

それにしても、どこまで登っても「山頂まで○○キロ」とか「展望台まで○○キロ」のような、モチベーションになるインフォメーションが全くない。
情報がないのがこれほどキツイとは今まで考えもしなかったが、これは本当にキツイ。
どれだけ我慢すれば良いのか全く分からないままに、苦しさに耐え続けるのは尋常でない精神力が必要となる。

とにかく次のコーナーを曲がれば案内があるかと淡い希望を抱いては、見事に裏切られる…こんなことが永久に続くかと思われた。
…が、我慢の限界は唐突に来た。
結局、残り1キロくらいのところで、とうとう足が出た。
呼吸を整えて再び登り始めるが、ゴールまであと100mくらいのところで再び着地。チクショ~っっ!
悔しいのは残りの距離が大体でも分かれば、二回目の着地は我慢できたと思えることだ。

それでもどうにかこうにか、レロレロになりながらも頂上の駐車場に無事に到着。
やったぜ~っ!(泣いたカラスが何とやら^^;)
売店で買って飲んだ水が、これまた最高に美味かったのは言うまでもない。
そして展望台からの眺めも…もちろん最高~っっ。

しまなみ22.jpg

一人で感慨にひたる自分の横で、30代くらいだろうか、明らかに自分よりも若い男性が仲間に向かって「すごい絶景じゃん、感動だよなぁ」とか涼しい顔で話をしている。
「をいをい…君らの絶景はほんの数分間アクセルを踏んで手に入れた絶景だろう?こっちと一緒にしないでくれよ~」と、思わず口から出そうになるのを必死で堪えた。

ところで…
この亀老山展望台だが、階段や踊り場の端にクッションのようなものが貼ってある。
この上だとクリートもカチャカチャと音を立てないし、歩くのも楽なのだが、もしかして自転車乗りの為に貼ってあるのだろうか?
だとしたら山頂までの距離表示がないのを許してもいいかも知れない。
もちろん、真偽のほどは謎のままだけど…ね。

しまなみ23.jpg


つづく…

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コメント 1

マッシャー

検索していてやってきました。私も今日コナのシクロクロスで登って、絶景を見てきました。
ホント、360度ですね♪
by マッシャー (2008-09-04 20:44) 

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